「ローン地獄」
嫌な響きですよね。
全国のサラリーマンはそんな事を考えている人は多いのではないでしょうか。
このような状態にならないように、お金について、住宅ローンについて書きたいと思います。

そもそも金利って何?いくらくらい取られているの?
これは、不動産営業をしていると本当に多いご質問です。
なので、分からなくてもご安心下さい。
しかも、調べても理解するのが難しいんですよね。
長期?固定?変動?フラット?
フラットな金利って事?
よくわかりませんよね。
これは、銀行の利益の事です。
あなたにお金貸す代わりに、利益を頂きます。
これが住宅ローンの仕組みなのです。
そして、ローンの種類ですが、
変動金利ーー半年に1回見直しで、金利が変化していく。
固定金利ーー何年固定金利という感じで、数年間金利が変わらない。
があります。
そしてフラット35などは固定金利の中の商品名(住宅ローン)です。
文字通り、数年金利が変化しないのではなく、35年もしくは20年など長期に渡って、金利が変化しない商品(住宅ローン)です。
金利が高い=数字が大きい=銀行の利益が大きい=損をする
金利が低い=数字が少ない=銀行の利益が大きい=お得
という流れです。
共通事項としては、
「金利が低いところで借りた方が得」という事です。
変動金利=金利が変化してしまう。が、現在の安い金利が適用される。リスク有り。
固定金利=金利が固定(変わらない)から(安全を担保するから)、普通よりも多めに銀行に利益をください。リスク少なめ
と単純に考えられます。
では、固定金利、それも、35年間ずっと変わらないフラット35が一番良いんではないか、という結論に考え付きそうです。
しかし、
「金利が変動をするならば」という条件がついているのです。
実はH7年度より、住宅ローンの金利はほぼ横ばいで、変化が無いのです。
つまり現在、平成30年ですので、約23年間あまり変化がないという事です。
これからもずっと変わらないという保証はありませんが、このような状態が続くのではないかと個人的には考えています。
そうすると、上記の理論がひっくり返り、少しでも安い金利で借りられる「変動金利がお得」という結論になるのです。
ここは、正解も保証も無いため、住宅を買う人(お客さん)の判断となります。
ちなみに統計データですが、
変動金利ー50.4%
固定金利ー36.9%
全期間固定(フラット)-12.6%
※住宅金融支援機構資料による
となっております。
変動金利を選ばれている方が多いようですね。
金利の%によって、どれくらいの差額があるの?
35年返済、3000万円借入、ボーナス返済、繰り上げ返済無し、この条件で比較します。
- 金利1%=支払い総額3556万円=銀行利益・金利556万円(35年間)
- 金利2%=支払い総額4173万円=銀行利益・金利1173万円(35年間)
- 金利3%=支払い総額4849万円=銀行利益・金利1849万円(35年間)
- 金利4%=支払い総額5578万円=銀行利益・金利2578万円(35年間)
- 金利8%=支払い総額8949万円=銀行利益・金利5949万円(35年間)
金利の威力はすさまじいですよね。
実は、ローン「地獄」という状況は、バブル期の金利8%の頃のお話なのです。
3000万円借りたら、約9000万円支払わなければいけない訳ですから、まさに地獄です。
ちなみに現在は、金利は0.7~1.5%(変動金利)くらいです。
金利0.7%で計算をすると
支払い総額3383万円 銀行利益383万円(35年間)です。
しかも住宅ローン控除(住宅ローンの残高によって、税金が還付になる)まであります。
これは35年間の銀行利益なので、単純に計算をすると、(実際はそのように残高が変わる訳ではありません)
383万円÷35年間=約11万円(1年間)
11万円÷12か月=約9100円(1か月)
という事になります。
つまり、
3000万円借りる=月々約8万円=金利を除くと約7万円は元金(借金)が減っている事になります。
これならば、借金はどんどん減っていくし、家賃を払っていると思えば、少なくとも「地獄」では無いのではないでしょうか。
まとめ
これらの事は、絶対に知っておいた方が良い知識だと思います。
ちなみに、車のローンなどは、金利4%前後だったりする訳です。
車のローンよりは、ずっと優しい金利なのです。
是非勇気を出して住宅ローンを利用して見ましょう。
