Contents
不動産売買契約書上の注意点一覧
不動産売買契約書に慣れているという方は少ないと思います。
みんな初めての経験の方がほとんどです。
そんな重要な場面、契約書上の注意点を箇条書きでご紹介致します。
法的な書類ですので、後日、知らなかった、分からなかったでは済まなくなるケースが多いので注意致しましょう。

瑕疵担保責任
ここが、「あり」になっている事をまずは確認しましょう。
これは見えざる瑕疵(見ただけでは判断できない不具合)の保証期間を示しています。
地中埋設物(コンクリート片や、産業廃棄物など)の撤去や、雨漏り、給排水管の故障、白アリの害などの保証を受けられるポイントです。
ローン特約
これが「あり」になっていて、かつ、1か月程度の期間が記載されているか確認しましょう。
これは万が一、住宅ローンの審査が通らなかったときに、この売買契約書を白紙にしてくれる特約です。(買主が損をしないように)
特に、期間が定められているかと思いますが、住宅ローンの承認を「受ける」までの期間なので、住宅ローンの審査開始すれば良い訳ではありません。
銀行による審査期間も考慮しなければいけないため、1か月程度の期間が妥当かと思います。
その他費用(境界確定などに関わる測量代金や農地転用費用、建物の解体費や造成費など)
これは、諸経費の部分でもしっかりと説明を受けましょう。
「現況渡し」などの文言が入っていたら、要注意です。
測量や、解体費などは、売主負担でも行えるはずです。
余分な出費が無いか、再度確かめましょう。
再建築不可もしくは違法建築

中古住宅などにおいて、既に建築されているものに関して、建て替えなどは可能なのか、確認をする必要があります。
特に東京都内の戸建てなどを購入する場合、再建築不可などの制限がかかっている可能性があります。
決済約定期間
これは、引き渡し、残代金の支払いまでの期日です。
既に建築されている建売、中古住宅、中古マンションなどは2ヵ月程度の期間が定められているか確認しましょう。
1か月程度の期間だと、仕事をしながら、ローンや入居手続きを急いでやらなければいけなくなるため、正常な判断が出来なくなります。
クーリングオフ・手付解除の定め
万が一の場合、これが可能かどうか確認しましょう。
添付書類
これがキチンと用意されているか確認しましょう。
間違っても、売買契約書のみの契約などは行わないで下さい。
どのような添付書類があれば安心なのかは、数が多いため、別の記事で書きたいと思います。

心理的瑕疵・物件についての告知事項

事故物件(自殺や放火)や近隣トラブルが過去にあったかどうか、売主本人及び書類でも確認しましょう。
(物件状況報告書などが、添付書類であるかと思います。)
書類で残さない場合、後で発覚時に、責任追及が難しくなってしまいます。
付帯設備表
どんな設備がついていて、不具合があるのか無いのか記載されている書類です。
これもやはり書類として必ず残しましょう。
不動産屋から渡されない場合は請求しましょう。
特約条項
ここは、一言一句読んで下さい。
分からない事があれば、必ず確認する事です。
特に、「付属設備」についての記載があれば、必ず読みましょう。
不具合、整備、点検の義務⇒買主となっていた場合、もしくは「現況渡し」などのキーワードが出てきたら要注意です。
交渉して変更してもらいましょう。
まとめ
特にこれらの部分を注意すれば、宜しいかと思います。
どこに、何の記載があるか、分からない場合は、この記事の通りに担当営業マンに伝えれば、分かるはずです。
素人だから、分からないだろうと、不利な契約を結ばされないうように気をつけて下さい。
また、出来る事であれば、契約書が事前に出来上がった段階で、メールなどでもらっておく事も手段の一つです。
高額な買い物ですので、注意を払いましょう。
関連記事


