土日になると、住宅展示場で、いろいろなパンフレットをもらって、
結局情報が整理できず、何がいいのか分からない。
ハウスメーカーが良いのか、地元の工務店が良いのか、
展示場は綺麗すぎて、大きすぎて、実際のイメージが湧かない。

そうなんです。
展示場はお客さんに見せるため、最新の設備で、ものすごい大きな部屋を用意して待ち構えているのです。
しかし、50坪の展示場を見せられても、30坪の欲しい家のイメージはなかなかつかないもの。
そして、この記事に辿りついたという事は、メールやら電話やら、インターネットの一括サイトやらで問い合わせやパンフレットをたくさん取得している方でしょう。
私のお客さんもそうですが、「問い合わせの仕方が分からい」という方はいないのです。
メールを送れば良いだけですから。
クリックするだけですから。
電話かけるだけですから。
ただ、「何を基準に選んだらよいか分からない」という事なんですよね。
なので、5つの基準にして頂きたいポイントを書きます。
①まずはもちろん価格です。
予算が合わなければ、いくら気に入っても買えませんよね。
なので、まずは価格です。
しかし、価格について、判断するのも実は難しいのです。
このメーカーは何の設備がついているだとか、このメーカーは2坪広いだとか。
なので、下記を実践してみてください。
①正方形に近い、実際に売り出されている土地の資料をご用意ください。
そこに、とんでもなく下手でもいいので、家の間取りを書き込んでしまいましょう。
とんでもなく下手でいいんです。
もう子供のお絵描きだと思って下さい。
②その図面の脇に、「坪数〇〇坪」「窓を多く」「ウォークインクローゼット必須」など好きな条件を書きましょう。
本当にあなたが希望する好きな事を書いてみて下さい。
③それを複数枚コピーする。
④メールで検討しているメーカーの担当に一斉に送る。
本文には「このような家を建築したいのですが、見積もりお願いします」と書いてみて下さい。
これで同じような条件の見積もりが揃うと思います。
比較検討してみて下さい。
※モノづくりにおいて、家が欲しいんですけど~と言われるのが一番困るものなのです。
美容室に行き、カッコよくして下さい。と言われても、美容師さんが困ってしまうのと同じ事なのです。
要は、参考図を見せて、条件を揃え、その条件にハマるように提案したり、予算を組む営業が優秀なのです。
②提案力
これを2つ目に持ってきたのには理由があります。
相性が合わない異性と結婚は出来ませんよね。
家造りも同じです。
上記①で見積もりを出して欲しいと言っているにも関わらず、質問ばっかりで、なかなか具体的な資料を出してこない営業マン。
この営業マンと、これから数か月に渡って、家づくりを共にできると思いますか?
端的に申し上げて、めんどくさいだけです。
お客さんとしては、「プロの提案」が聞きたいだけなのです。
なので、上記①の結果を踏まえ、あなたが会話しやすい、優秀な提案をしてくる営業マンを選んでみて下さい。
会話が出来なければ、あなたの意思が伝わらず、思っていたのと違う家が出来上がってしまうでしょう。
③ここにきて、ついに、その建築屋さんの強みを整理する。
価格も見えてきて、営業マンとの相性も見えてきました。
では、あなたの候補の中の建築屋さんの強みは何があるのでしょうか。
箇条書きにしてみて下さい。
そしてあなたの希望の家が、どの強みの建築屋さんとリンクするのか考えてみて下さい。
どれがお得かって事です。
例えば、標準設備のグレードが高い強み。
屋根裏部屋が標準でついてくるとか。
特殊な耐震構造をしているとか。
豊富な実績と長年の信頼なのか。
ちょっとずつ違っていると思います。
そして頭の中で、耐震構造VS設備グレードなどと戦わせてみるのです。
④可能であれば、現場完成見学会など、別のお客さんが作った家を見に行きましょう。
これでかなりイメージは沸くかと思います。
担当営業マンに頼んでみましょう。
必ず、自分の武器として、内見可能なお客さんや、現場をもっていると思います。
その家を見て、「センス無いな」と思ったら、その直感を信じてみて下さい。
これは案外当たります。
何故なら、お客さんの希望もあるでしょうけど、それを取り入れて、オシャレに見栄え良く提案をするのが、営業マンの務めです。
それが出来ておらず、第三者にダサいと思われてしまったという事は、キチンとした提案が出来ていなかったという裏付けになるからです。
中には、お客さんのいいなりになって動く営業マンがいます。
当然建築のプロでない素人が考えた家なので、ちぐはぐになったり、配色がおかしかったり、なってしまうのです。
それだと良い家にはなりません。
実際の別のお客さんの家を見て、直感を信じましょう。
⑤スピード感
この①~④までの事をスムーズに、スピード感をもって提案できるかどうかで、あなたの家への思い入れや熱量が図れます。
要は一生懸命あなたの力になろうとしてくれているかという点です。
案外、家が着工するまでには、何回も何回も打ち合わせを重ね、訂正を行い、提案を繰り返すものなのです。
たった1回の提案に時間がかかっていたら、いつまでたっても前に進みません。
それには、「一生懸命かどうか」という熱量が必要になるのです。
なので、一番早い提案というのは、それだけでも高評価に値します。
まとめ
- 正しい見積もりで、価格を判断して下さい。
- 提案力をみて下さい。あなたの希望を叶えるように提案できていますか?
- 建築屋さんの特色を掴もう
- 実際の他のお客さんの家や現場見学会などでイメージをつけよう。
- スピード感をもって、対応してきているか。
これを①⇒⑤の順で考えてみて下さい。
実は、お気づきかもしれませんが、ほぼ「担当営業マン」に関わる事です。
よほど特殊な工法や設備でない限りは、どこのメーカーでも工務店でも、あなたの希望の設備を入れる事は可能ですし、あなたの希望を叶える事は可能なのです。
なぜなら、その工務店でしか制作できないユニットバスなどは無いからです。
とするならば、営業マンがどれだけ、パートナーになって、力になってくれるかが最重要なのです。担当営業マンがどれだけ、あなたの言葉に耳を傾けてくれるかが重要なのです。
