「営業マンに良い土地ですよね」
なんてセールストークされても、何がいいのか分からない。
文字通り、土地は、ただの土地だから、イメージがわかない。
そんな方が多いかと思います。
私は一つの提案として、
「駐車場の配置から探してみてはいかがでしょうか」
と提案しています。
その理由をお話致します。
駐車場の出入り口は玄関と同じ。
簡単に言えば「玄関」と同じなのです。
どこから入ってきて、どのように靴を脱ぐのか。
たくさん靴が収納できる広い玄関が良いのか、靴が脱ぎやすい形の玄関が良いのか。
これにより、接道方向を絞れます。
接客させて頂くと、真っ先に「南道路の家が良い」と仰るお客さんが多いです。
南道路は日当たりが良いから。
という理由だそうです。
しかし、残念ながら、南道路は、
- 価格が通常よりも高い
- 道路から家が丸見えになる。(プライバシー性が無い)
- 目隠しなどに、フェンスなどを設置する必要があり、車の出入りを阻害する可能性がある。
という事がデメリットとしてあります。
そして、最初に南道路の条件を頭で考えてしまうとそこから抜け出せません。
選択肢の幅を狭めてしまうのです。
それであれば、仕事から帰ってきたとき、スーパーから帰ってきたとき、
車の停めやすい土地を選んでみてはいかがでしょうか。
毎日の事ですから、当然出入りがしやすい方が良いし、旋回スペースなども考えた方が良いでしょう。
南道路以外は、日当たりが悪いのか。
仮に東道路でも、西道路でも、南側に平置きの駐車スペース2台分確保すれば、
日本車の車幅は約2m、乗り降りスペース考え+1m、1台のスペースを3mとして考えれば、2台分で6mのスペースが出来ます。
南側の敷地と6m離れた場所に家を配置すれば、日当たりが悪くなるという事はないのです。

おのずと、土地の広さと土地の形が絞れてきます。
そしてこの理論でいくと、北道路のみは気をつけなければいけないという事です。
北道路は、当然接道方向が北になるため、必然的に駐車場も北に配置するのが理想的です。
すると、南側の敷地とのスペースが取れずに、日当たりが悪くなる恐れがあります。

駐車場の出入り口を考えると、場所や環境も絞られてくる。
幹線道路沿いの土地や、車通りの激しい道路沿いの土地は、反対車線へ発信する事、もしくは、反対車線から、駐車場に入れる事が難しくなります。

込み合っていて、なかなか入れない訳ですから、当然の事と言えます。
なので、消去法により、環境もある程度絞られてくるわけです。
土地の判断基準
そもそも土地を判断する場合は、以下の条件が必要です。
- 広さ
- 接道方向
- 土地の形
- 環境・場所
- 周辺の施設
この5つの条件のうち、4つが、駐車場の配置を考えていくと絞れてくるのです。
まとめ
何かを選ぼうとする時、人間は条件がいくつもあると、情報が整理できず、迷ってしまいます。
なので、「駐車がしやすい土地」として考える事は非常におススメなのです。
その1つの事を目指したら、他の条件もクリアになっていた。
そんな土地探しをしてみて下さい。
