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太陽光発電

屋根付けの太陽光は辞めた方が良い?収支はトントン?リスクが大きい3つの理由。

太陽光発電投資とは?

下記記事にて詳細を記載しております。

野立て(土地にそのまま設置するタイプ)の記事です。

是非一度ご覧ください。

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メリットが多すぎる太陽光発電設備の設置。

上記、記事内でもご説明した通り、メリットが多すぎる太陽光発電。

土地へ、売電目的として、設置する事は、全力でおススメさせて頂きます。

 

結論から言うと、屋根付けの太陽光は、辞めた方が良い。

土地に設置⇒おススメ

屋根に設置⇒おススメしない

それはなぜか。

その理由をお話したいと思います。

理由その1 固定買取制度の違い

住宅用と非住宅用では、実は違いがあります。

余剰売電買取と全量売電買取

土地に設置⇒全量売電買取

屋根に設置⇒余剰売電買取

つまり屋根に設置した発電設備において、家で使いきれなかった分の電気を売るという制度です。

家で使いすぎれば、売れないという事です。

固定買取制度の期間の違い

土地に設置⇒20年間

屋根に設置⇒10年間

短いのです。

固定買取制度とは、買取単価を一定(固定)のまま、電気を買い取る制度であり、買取価格が下がれば当然、利益は少なくなります。

この期間が、屋根付けの太陽光発電の方が、圧倒的に短いのです。

そもそも目的の違い

上述したように、そもそも、余剰売電制度ですので、売電収入は、自宅の使用電力によります。

つまり、

「自宅の電気を自宅で発電しよう」

このような目的なのです。

売電して利益を得る、という趣旨とは少し異なります。

理由その2 収支はトントン?特に大きな利益は無い。

そもそも、太陽光発電によって儲けるために、設備投資をしている訳です。

ではその利益は出るのか。

平成30年度の売電単価は26円です。

電気料金が安くなる分+余剰買取

これが、屋根付け発電設備の売電利益になります。

発電容量5KW 日射量 4.02 売電単価26円 損失係数0.8(80%計算)

年間予想売電金額 約165,000円

この中で、使う分と売る分の配分が、各家庭で違います。

 

設備投資費用の回収(上乗せしたローン返済分)

当然、設備投資を行い、発電を行うので、事前に費用をかけている訳です。

土地に設置⇒キロワット単価12万円~18万円

屋根に設置⇒キロワット単価30万円~38万円

このように違いがあります。

屋根に設置の方が、設備投資費用が高いのです。

設置費用が高く、固定買取期間が短い。

⇒投資としては、圧倒的に不利です。

5KW設置をすると、約150万円~約190万円程度。

単純に、上記利益と相殺させると、回収までに

1,600,000(設置総原価)÷165,000円(年間利益)=9、69年(約10年で回収)

となり、固定買取期間終了間際に設備投資費用が回収となります。

※この計算式を、どんなに都合よく、考えたところで、固定買取期間が短いせいで、大きな予定利益を見込めるという可能性は少ないです。

なぜこのような結果になるのか。原因は?

設置容量が少ないためです。

5キロ設置するのと、70キロ設置する、工事費はさほど大差がなく、かつ住宅に設置する分、危険が無いように、土地設置に比べ工事が難しい。

なので、そもそも設備投資費用が割高になります。

容量が少ないため、リスク分散も難しくなる。

簡単にご説明すると、

パネル10枚設置⇒1枚故障

パネル200枚設置⇒1枚故障

これではリスクの度合いが違います。

200枚設置の方は、1枚故障しても199枚は発電をするのです。

屋根の形により、必ずしも南側に敷き詰められない。

太陽光発電は当然、真南が一番効率が良いですが、自宅の屋根が必ずしも、真南に5キロの設置分のスペースがあるとは限りません。

この場合、発電効率は下がります。

理由その3 雨漏りや故障などのリスク

上記でご説明した通り、特に大きな利益はありません。

それなのに、太陽光を屋根に設置すると「リスク」は増えるのです。

最大のリスク 雨漏り

当然、屋根に加工を加える訳ですから、これが無いとは言えません。

しかも、土地の設置では修復可能である事に対し、屋根は、修復不可となります。

屋根を取り換える訳にはいきませんよね?

つまり、悪い業者に当たってしまった場合は、住宅まで破壊してしまう事に繋がってしまうという事です。

屋根への荷重も加わるので、リスクは大きいです。

メンテナンス費用

雨漏りなどを引き起こさないために、メンテナンスも定期的に行わなければなりません。

(土地に設置も同じですが、特に気を使わなければいけない)

目視で確認できれば、良いのですが、目視するためには、屋根まで登らなければいけません。

専門業者さんを頼むことになるでしょう。

それらの費用も計算しなければなりません。

年間2万円×10年間=20万円

故障不具合のリスク

万が一、故障した場合は、損害保険や保障で修復は可能かと思います。

しかし、売電収入は、その期間ストップしてしまうため、返済分などは、自腹になってしまうケースもあります。

 

番外編 融資の話

住宅は所有していて、これから設備を導入しようか検討している方。

住宅ローンは既に、組んでいる訳ですから、その設置費用はどこで融資を受けますか?

例えば、アプラスで。

すると、次回、野立て太陽光(土地に設置するタイプ)の事業融資を借りる際は、不利になる可能性があります。

「既に1回借りてるでしょ。返済してからにしてね。」

そういう事です。

200万借りるのも2000万円借りるのも、同じ1回という事です。

車などのローンに置き換えてみると分かりやすいですが、

50万円×4台とかは融資を受ける事が難しいかと思いますが、

200万円×1台は融資は承認を得やすいでしょう。

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金利が高くなる可能性

どこの金融機関で申し込むかにもよりますが、住宅を新築時に、住宅ローンに組み込むことと、後で事業融資を受ける事では、金利に差が出る可能性があります。

金利が高くなれば、その分、回収までの年数が増えますので、ますます収益になりずらくなります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

屋根に太陽光設置はおススメしません。

内容をまとめますと、

  • 固定買取期間が違い、余剰売電という制度
  • 設備費が割高になるため、設備投資費用を回収するのが遅くなる
  • 雨漏りや故障、メンテナンスなどの維持費もかかる
  • 次回に事業融資を借りる事を難しくなる

これらの理由があります。

利益が少なく、リスクが大きいと、投資には向かないです。

但し、環境問題としては非常にエコにはなりますので、そのような観点でお話をすればおススメです。

是非、参考にして頂ければと思います。

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